【求人広告なしで採用＆定着する人財に恵まれた高収益菓子店の作り方】会社説明会で採用ができる菓子店ブランド力

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船井総合研究所の岡野です。

　直近、菓子業界では、販売員のアルバイトスタッフでさえ、採用が難しいと各所で声が上がっています。厚生労働省が発表しているデータでも、菓子販売業が分類されるサービス職の有効求人倍率は、3.08倍といわれています。（有効求人倍率は、有効求職者に対する有効求人数の割合であり、求職者よりも求人が多いとき（人手不足）は1を上回ります。）この数値は、介護関係職とほぼ同等の数値となっており、サービス職の人手不足がうかがえます。

随時、パティシエ不足と言われてきた菓子業界にて、人に困らず、組織力の強い、企業となっていくにはどのような対策が必要なのか、、、。

今回は、2店舗3.5億円の売上を達成しつつ、求人広告なしで毎年5名以上の新卒採用ができている・人が辞めない、強いチーム作りを行っている洋菓子店を経営されているキャトルエピス様の事例をお話しさせていただきます。

■求人広告なしで、新卒採用が成功する秘密とは？

前回のメルマガでは、キャトルエピスブランドの要となる人材育成計画について触れましたが、その育成する「人」はどのように採用しているのか、、、。
藁科社長のお話では、直近は求人広告は一切かけず、採用に成功していると言います。

ポイントは、下記2つ。

① キャトルエピスという「ブランド」の成長
② 会社説明会の実施による「企業と仕事」を知ってもらう取り組み

① キャトルエピスという「ブランド」の成長
人が集まる企業づくりには、その入り口となるブランド認知が大きなカギとなってきます。ブランドづくりとは、「他社と差別化・区別される要素を消費者に認知してもらうための活動」であると弊社は捉えています。そんなブランドづくりをキャトルエピスでは、店舗内外装→商品→接客→イベントに至るまですべてを空間ブランドづくりとして徹底した世界観づくりを行っておられます。
ブランドづくりをやり切り、ファンを育成することで、既に会員数は100名以上。「共感」できるブランドになること、更に、口コミやメディアによるブランド発信力が強化されることで、お客様もは働き手も含めた「人が集まる企業」へと成長されています。
② 会社説明会の実施による「企業と仕事」を知ってもらう取り組み
キャトルエピスでは、年間10回以上の会社説明会を実施しています。こちらは、藁科社長自ら開催し、参加者は中学生から大人まで幅広く、誰でも参加できるそうです。その中で、まずは、仕事＝働くということのいろはから、菓子業界の情勢として、大手・個人菓子店の違いなど、お金を稼ぐということの難しさを教えます。そのうえで、自社のポジショニングや働き方、夢を語り、その方針に共感する方を確実に採用するという流れになっています。この会社説明時点でかなり濃いお話をされていることもあり、入社前後のギャップが無い方を採用できるそうです。

■2店舗3.5億円を達成する、働き手もお客様も集まるエンゲージメントの高い
洋菓子店「キャトルエピス」の秘密とは

静岡県静岡市を拠点に、パティスリーに加え、チョコレート専門店やデザートコースを提供する業態を展開し、お客様・働き手にとって魅力的なブランドとなる世界観づくりを追及している。「町を少し明るくする仕事」を目指し、人材教育と地域連携に重きを置いた経営手法を展開する中、2023年にはサロン・デュ・ショコラにて金賞を受賞、親子お菓子作り教室やイベントを定期的に開催し、町を巻き込みながら地域・お客様・働き手に指示される企業づくりを行っている。
このように、キャトルエピスでは、独自の育成プログラムと人間力育成による「チーム力」の引き上げを行うことで、人を軸とした強固なブランドづくりを行っている。

セミナー内では、より詳しいスタッフ・お客様のファン育成についての成功事例をお話しいただきます！