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外食・中食ビジネス

コラム仮

フードデリバリーの配達・宅配改善で大切なポイント

フードデリバリーに益々大手の参入が進んでいます。

益々激化する競争環境

特に「売る」の視点で見た場合に、UberEATSやLINEデリマなど、既にアプリとしてのMAUの大きい企業が、フードデリバリーとしてのプラットフォームになるべくどんどん動きが加速しています。
 
ただ、この流れ自体は先行企業や専門店にとってチャンスなのは以前のコラムにも載せた通りです。
 
基本的には既存店の「付加」発想の企業が多いため、衛生管理や労務管理の面で見ても製造キャパシティにすぐに達しやすくなります。
 
また、レシピも時間をおいて美味しいものになっている訳ではない為、この辺りの改善スピードを見ても先行の専門店には大きなチャンスが存在しています。

配達・宅配の最適化を

先行専門店には確かにチャンスなのですが、高収益化を実現するには配達・宅配の最適化が大切になってきます。
 
特にこの分野は、配達の人件費を入れると売上の約10%を占めるまでになります。つまり、ここを最適化できるかどうか?によって、営業利益に大きな差が出てしまうのです。
 
しかしながら、先行企業ですらこの分野はアナログ対応が多い状況です。
  • 注文の度にベテラン配送員が地図にマッピングしてルートを決定する
  • 地理を覚える為に、ポスティングを使って地域周り
  • 最速ルートは個々人の経験任せ

といった状況です。
 
これではノウハウの蓄積もされませんし、何より仕事の幅として離職率が高くなる傾向にあります。
 
実際にフードデリバリーも配達員の採用コストは年々上昇していて、1人辺り採用コストが7万円を超えるのもザラになってきました。
 
では、この分野をどう解決していくのか?
 
それはやはり、システムですね。特に動態管理×AIの部分になってくるのですが、
①注文の度にルートが自動計算
②最少人数・最短時間でのルートが常にアップデート
③緊急の回収にも都度対応
④本部も誰がどこを走っているかを把握できる

この辺りが、配送を重ねれば重ねる程、システムの中でどんどん賢くなっていくのです。
 
そうなると、配送員は素人軍団でも一定レベルの生産性を、スマホかタブレットさえあれば実現できるようになります。それも、月数百円の話です。
 
たったこれだけ生産性を高める事は出来ますし、定着率が高まれば採用コストも抑える事が出来ます。
 
配達・宅配部分の最適化に後手になる企業が多いからこそ、ここに差をつけてより高収益化に繋げていきたいですね。
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担当者

マネージャー

石本 泰崇いしもと やすたか

十数年間飲食業の現場でキャリアを積んだ後、船井総合研究所に入社。

上場外食企業のスーパーバイザー、最年少での営業部長就任、130名以上のメンバーのマネジメント実績を活かし、人事評価制度、人材採用、人材開発・育成(教育)プランの提案を得意とする。
現場と経営者の双方の意見を融合させての改善提案や業績向上プラン、即時経費削減プランを具現する。

最近では特に人事評価制度導入により、人を育てて、業績アップを実現させるスキームの導入から運用までの依頼が多い。

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