MENU
船井フードビジネス.com

外食・中食ビジネス

コラム仮

飲食店が店舗展開するために必要なセントラルキッチンの考え方



当コラムをご愛読頂きありがとうございます。
飲食店の業務改善コンサルティングを行っている石本です。

店舗展開を行っていくにあたって、3Sの視点が重要といわれています。

3Sとは、チェーン・オペレーションをシステム化する際に必要な
一、標準化(Standardization)、
二、単純化(Simplification)
三、専門化(Specialization)
の3つの要素の頭文字をとったものです。

今回は食材に関する3Sを促進する、セントラルキッチンの考え方について記載させていただきます。

セントラルキッチンとは、各店舗で行う調理をまとめて一拠点で行い、各店舗へ供給を行う「食材の供給拠点」のことを指します。

セントラルキッチンの設立のステップとしては大きく3つのステップがあります。


【STEP1】既存厨房で、タレ・スープ(出汁)類の一括仕込み

まずは既存厨房で、一括仕込の基盤を作ることから始めることがセントラルキッチン設立のポイントです。
最初に、味はブレやすいが、比較的長持ちするタレ(出汁)類から始めます。温度が高い状態でも真空パックできる「ホットパック」を導入する事で、調理後すぐにパックし、氷水で冷却します。まずは生産管理の基本ベースを作るところから始めます。

【STEP2】小規模セントラルキッチンにてタレ・スープ(出汁)・その他一品類の一括仕込

必要最低限のスペースで、集中調理のノウハウを構築するための「小規模セントラルキッチン」の設立が2つ目のステップです。
セントラルキッチンといっても、大規模である必要は無く、集中調理のノウハウを構築するために、最低限の厨房スペースで行うのが効率的です。生産量をこなせるように、回転釜や充填機などを導入し、徐々に大量調理の経験を積んでいきます。

【STEP3】大規模セントラルキッチンで、タレ・スープ(出汁)・その他一品類の一括仕込

積み上げたノウハウを元に、更に生産性を向上させるために「大規模セントラルキッチン」を設立するのが3つ目のステップです。

小規模セントラルキッチンでの経験から、各製品の作業動線や使用設備などを見直し、生産性向上を意識したレイアウトで設計をします。

そしてセントラルキッチン導入の主なメリットは、以下になります。

・各店舗の人員、厨房・保管スペースの削減
・作業習熟度の早期化
・作業の標準化
・店舗作業の軽減
・一括仕入による仕入価格の抑制
・味の標準化

セントラルキッチン導入の主なデメリットは、以下になります。

・1拠点での食中毒リスクが高まる
・手づくり感が薄れる
・店舗人材の「食材や調理に関する知識や経験」が深まらない
・場合によってはコスト高になる

このようにセントラルキッチンの設立にはメリット・デメリットがありますが、重要なことは、何のためにセントラルキッチンを設立するのかという目的です。

飲食店が店舗展開をしていくにあたっては、食材調理の工程をいかに、単純化・標準化・専門化していくのかといった課題につきあたります。

その問題を解決するための一つの手段としてセントラルキッチンの設立という方法があるということであり、必ずしもセントラルキッチンの設立が一番良い選択という訳ではありません。

実際に店舗での出来立てや鮮度を重視する戦略を取り、セントラルキッチンを持たずに店舗展開する企業も存在します。

自社の業態特性などを加味して頂き、最適な食材に関する3Sを促進する対策の選択をして頂ければと思います。

セントラルキッチンの相談はこちらからどうぞ!

セントラルキッチンに関連したセミナーはこちらから
CK設立後わずか1年で年商2億円を達成した、マルチチャネル展開型の最新ビジネスモデル事例を紹介する
外食企業経営戦略セミナー2021はこちらから


>>セミナーお申込みはこちらから


【開催日程】
4月19日 13:00~16:30
4月20日 13:00~16:30
4月21日 13:00~16:30
4月22日 13:00~16:30


自社の業態特性がセントラルキッチン設立と適しているのかなどより詳しい解説をご希望の方は、船井総合研究所の専門コンサルタントが無料で経営相談を行っておりますので下記申し込みフォームからお気軽にお申込みください。

>>無料経営相談はこちらから



 
▼新しいビジネスモデルをお探しの方はこちらのページもご覧ください。
注目の飲食店「新ビジネスモデル」事例解説 ~コロナ後の新しい時代への対応業態の作り方~

 
外食業界時流予測レポート2022を無料ダウンロード!


アバター画像

担当者

マネージャー

石本 泰崇いしもと やすたか

十数年間飲食業の現場でキャリアを積んだ後、船井総合研究所に入社。

上場外食企業のスーパーバイザー、最年少での営業部長就任、130名以上のメンバーのマネジメント実績を活かし、人事評価制度、人材採用、人材開発・育成(教育)プランの提案を得意とする。
現場と経営者の双方の意見を融合させての改善提案や業績向上プラン、即時経費削減プランを具現する。

最近では特に人事評価制度導入により、人を育てて、業績アップを実現させるスキームの導入から運用までの依頼が多い。

お電話・Webからお問い合せ可能

0120-958-270受付時間 平日9:45~17:30 Webはこちらから

タグ一覧