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外食・中食ビジネス

コラム仮

接客サービスの強化は飲食店の採用力に繋がる

5月も終盤に入り、飲食店は閑散期に入ってきます。

今のうちに夏の繁忙期に向けた人材固めを行っておきたい時期です。

 

今回は飲食店の「採用」に焦点をあてて書きたいと思います。

 

突然ですが1つ質問です。

 “あなたは、自店の接客サービスの品質に自信がありますか?”

 

もし、全店とまではいかなくても接客サービスに課題がある店舗があった場合、そのお店の

パートアルバイトの採用力も低い可能性が高くなります。

なぜなら、働く場所を探している求職者、中でも主婦層は 「店舗で働いているスタッフ」を

見にいくor見に行ったことがある人が多いためです。

 

ある郊外の焼肉店でアンケートを取ったところ、現在働いている96人中83%の人が「働く前に

店に来たことがある」という結果でした。

それぐらい働く前に求職者の方はお店に足を運んでいるということです。

 

ある37歳の主婦パートの方の話です。

採用サイトで仕事を探している時に、

「あっ、このお店で働いてみようかな...」と思ったそうです。

ただ、店舗の雰囲気が自分に合っているのか、自分は馴染めそうなスタッフの雰囲気なのか、

確かめに友人とお店にいったそうです。

その時のスタッフの姿をみると“人がよさそうな感じで馴染めそう”と思ったそうです。

応募の決め手として“店舗の雰囲気”、“外から見たスタッフ同士の人間関係”があったようです。

これは、多くの求職者が感じる事です。

食事をする場所として失敗したくない心理から食べログなどグルメサイトを見ることと同じです。

働く場所を選ぶことを失敗したくないのです。

 

ある郊外にある客単価が600円の飲食店では、席回転率が高く、人時売上高が

目標値を大幅に超えすぎていました。

店内のスタッフの表情が活き活きとしていなく、パートアルバイトの定着率も年間70%未満、

主婦パートの採用数は少なく昼の営業に困っていました。。。

 

経営会議・店長会議では、そのような求職者の視点が見えておらず「今は本当に人が取れにくい…」と困っていました。

会議の中では、“客数アップに向けてピーク時間の回転率をあげること“を各店の店長に

言い続けていました。

数値が大切なのは言うまでもありません。ですが、数値アップが大目的になっていませんか??

 

店内のスタッフが大変な中にも活き活きと働いている店舗とそうでない店舗では、自分が求職者の

視点に立った場合、どちらで働きたいですか?

「お客様に楽しんでいただく」「安心して食事をしていただく」など

目的共有をし、接客サービスの品質向上が、採用力の強化にも繋がります。

 

そしてその結果、業績数値にも繋がります。

「目的」と「数字」を上手にバンスよく進めていただければと思います。

 

パートアルバイトの方は、住宅街・繁華街立地の場合、自宅から20分以内に通える店舗で

働いている方が多いです。

正社員は、業態・商品・会社をみている傾向が強いですが、パートアルバイトは多くの層が

そのお店の「人間関係」「店内の雰囲気」などで働きたい場所であるか否かを見ています。

飲食店の採用力向上の観点からも「接客サービス」の向上において目的追求と数値向上の順番を

間違えずに計画的に図っていただければと思います。

 
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担当者

外食・中食ビジネスチーム

船井総合研究所の外食専門コンサルティングチームです。
新ビジネスモデルの提案、新規出店、リニューアル、集客、人材採用、評価制度構築、FC本部構築など、飲食店に専門特化したご提案をさせていただきます。

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