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コラム仮

焼肉業界55ヶ月ぶりに前年割!飲食業界低迷期に突入か?

安倍首相が2012年12月に就任してから円安が進み、
輸出関連企業の業績好調が続いた事で飲食店の売上は比較的好調に推移しておりました。
特に大手企業従事者の所得増により、高価格業態の好調が目立ったように思います。
特に焼肉業界の好調は著しいものがあり、我々のお付き合い先でも、
特段販促を仕掛けなくても売上は前年を越えてくるという状況でした。

 

しかしながら、2015年末からの円高と比例するように
飲食店の売上も若干低迷気味になってきている状況が続き、
8月には焼肉業界が55ヶ月ぶりに前年割となる結果となりました。

 

9月以降も昨年までの勢いはなくなってきており、年末から来年にかけては
不景気対応型の動きが飲食店の経営でも求められるようになるでしょう。

 

売上確保が急務となりますが、
飲食店経営の中で具体的にどのような仕掛けが効果的なのでしょうか。

 

 

【 価格訴求を強めた販売促進 】
当然の事ながら、“価格”に対しての意識が高まります。
低価格に流れ、ディスカウント感の強い販促に人が流れるでしょう。
年末の宴会コース価格も前年よりは低めの設定が好ましいでしょう。
販売促進の考え方は、今までよりも価格訴求の強い仕掛けが消費者の心に刺さるようになります。

 

しかしながら、続く採用難による人件費高騰・広告費高騰や食材原価高騰により、
利益維持に悩まれている経営者も多い事かと思います。
飲食店にとって大切な事は「打ち出しは今までよりも強く!利益額は現状維持」です。

 

そこで、今我々のお付き合い先飲食店で実験的に進めているのが
「キャッシュバック」という打ち出しです。

 

今までの「値引き」から「キャッシュバック」に表現を変えるというものであります。
「よりリアル(実利)に!」
「より分かりやすく!」

をベースに打ち出す事が重要になってくるのです。

 

つまり、お客様の視点なら何が嬉しいか?
をその立場になって考える必要性が出てきているのです。
例1)
< 今まで >4名様以上の予約で幹事様1名分フード料金無料!(フード3000円)
< 今後 >4名様以上の予約で幹事様3000円キャッシュバック!

 

例2)
< 今まで >19:00までの入店でビール何杯飲んでも半額!(500円→250円)
< 今後 >19:00までの入店でビール1杯注文につき250円キャッシュバック!10杯で2500円!
といったものです。

 

実際の割引額は、何も変わってはいませんが、価格訴求感は強まります。
実は、このやり方は某ホテルチェーンや食品スーパーなどでも実施されている販促のやり方なのです。
Tポイントや楽天ポイントの利用者が急増していますが、両ポイントは
「使える店舗が急増→お金を貯めている事と同じ」という意味では、現金化が進んでいるという
時代の流れもあり、更にキャッシュバックが増えてくると思われます。

 

現金が難しいようなら、JCB商品券やQUOカードなどでもいいでしょう。
年末・年始の販促の打ち出しで一度、実践してみてください。

 

【 会員制度の強化 】
不景気に売上を落とす飲食店とそうでない飲食店の違いに
この「会員制度」が挙げられます。

 

会員がたくさんいるという事は、それだけお客様の囲い込みが出来ているという証拠であります。

 

また、飲食店側からハガキDMという仕掛けができる「名簿」の強みが挙げられます。

 

景気が悪くなると、消費者は価値が保障されたお店でお金を使うようになります。

 

つまり飲食店側としては、いかに会員数を増やし、
固定客を増やしておくかがポイントになるのです。

 

飲食店の経営のやり方も世の中の流れに柔軟に対応していく必要性があります。

 

来年以降の仕掛けの考え方の参考にして頂ければと思います。

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