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【儲かる農業の実践】農家が陥る商品開発の3つの失敗ポイント

いつもありがとうございます。船井総合研究所の前田と申します。
農業ビジネスメルマガでは、農業者、生産者の皆様にとって参考になる情報をお送りしています。


本日は、農家が陥る商品開発の失敗ポイントについてお話したいと思います。ジャムやジュースを販売したがなかなか売れずに在庫がたまってしまっている農家様の話もよく上がっていますが、私が農業コンサルを行う中で感じている農家の商品開発の失敗ポイントについてお伝えいたします。

農家が加工品開発を行うべき理由

さて、まず商品開発の失敗ポイントに入る前にまずはなぜ農家が加工品開発を行う必要があるのかについて確認させていただければと思います。

これからの農業経営は外部環境の変化により利益が出にくくなっているという実態があります。「ロシアのウクライナへの侵攻」と「急激な円安」という外部環境により農業資材の高騰による原価の上昇。また、最低賃金が上がることで人件費も上昇し続けています。
上記のような変化に加えて、以前からの課題である農業従事者の高齢化や市場価格の不安定さもあり、市場出荷中心で規模のメリットを出せない農家はより厳しい経営となることが考えられます。そのために今後の農家が考えるべきことは利益の出る農業経営を行うために、“売れる”加工品開発を行うことが重要になってまいります。

要注意!農家が陥る商品開発の失敗ポイントとは!?

農家の商品開発の失敗ポイントとして大きく3つあります。

① 商品企画を作りこんでいない
商品企画を作る際に考えておくべきポイントは「開発する商品の市場規模は大きいのかどうか」「

② 生産性の悪い商品となってしまっている
せっかく商品企画を作りこみ売れる商品を作ったが、生産性が悪く利益にあまりつながらないというケースもあります。例えば、特定の技術を持った方しか商品を作ることができない、原価計算を改めてしてみると利益の出にくい商品を販売していた。
ということがよくあります。
商品にこだわりを持ちすぎるあまり特定の人にしか販売できない商品となってしまうとリスクも大きくなってしまいます。

③ 作った商品の情報発信をしていない
また、よくあることが作った商品の情報発信をしていない。もしくは、商品を作った時だけSNSでアップしているといったケースです。普段SNSを投稿しておらず、自分たちの発信したいときのみ情報発信を行ってもあまりお客様は動かないことが多いです。
作った商品でしっかりと話題を呼ぶために、インフルエンサーの活用やメディアへの情報発信などを通して認知を広げていくことで売れる商品にすることができます。

次の内容で生産物を活かしたヒット商品を開発した事例についてお伝えさせていただきます。

農家の商品開発成功事例

それでは、農家の商品開発成功事例についてお伝えさせていただきます。
本日ご紹介させていただくのは、長野県にて約4店舗のさつまいもスイーツ専門店を運営している「おいも日和様」で販売されている「松本けんぴ」についてご紹介させていただきます。松本ケンピは観光地向け商品として開発を行い、ヒット商品となりました。
1日最大1,000個販売する大人気商品となっています。


松本けんぴの商品企画
ターゲット:長野県松本市に訪れる観光客
商品:マーケットが大きく、さつまいも本来の味を活かすことができる芋けんぴ
パッケージ:ご当地感を出すためにパッケージに松本城をプリント

松本ケンピの情報発信
おいも日和で販売していた芋ケンピは当初はプラカップに入れて販売を行っておりました。
そこで、上記のような商品企画を練りなおり、ターゲットとターゲットに訴求できるパッケージにした商品へと変更。さらに、それをメディア向けの情報発信として記者の方々を呼んだ試食会を開催、webメディアへの情報掲載などを行うことで認知度を上げていきました。
また、店舗内でも売場で目立つような陳列やPOPでお土産としての情報発信を行うことで松本に来た観光客にも広く知れ渡っていくことになりました。

船井総研では、農家の成功事例をもとに戦略立案から実行支援まで農業経営を行う皆様のご支援をさせていただいております。農業経営で課題を感じている方はお気軽にご相談ください。

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担当者

チーフコンサルタント

前田 輝久

大学卒業後に船井総合研究所に入社。以来、食品業界のコンサルティングに20年従事。業態開発・商品開発・売り場作り・販売促進・WEB活用などマーケティング全般のコンサルティングをしている。業界として食品メーカー、生産者などのクライアントを中心として、直売ブランドの立ち上げや商品開発並びにブランディングのコンサルティングを実施している

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