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モノを売るな!体験を売れ!顧客も社員もファンになるコト売りマーケティング

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今回のテーマは顧客も社員もファンになる「コト」売りマーケティングです。



コンビニエンスストア全盛の時代、あらゆる商品は24時間どこでも手に入るようになりました。そんな時代の中で商品の品質を上げるだけで競合他社との差別化は難しくなっています。



そのような時代に必要なのは「熱心なファン」をつくることです。



では、どのようにして自分達のファンをつくるのか?



答えは「感動的な経験」をお客様に提供することになります。



単純に商品を提供するだけではなかなか“感動的な経験”を提供することは難しい時代です。なので、経験・体験、情報と共に商品を提供することが必要になるのです。



1次産業の中では有名な三重県にある年間100万人を集める農業テーマパークの「モクモク手づくりファーム」では「感動的な経験」を提供する「ウインナー体験教室」を行って年間10万人以上の参加があり、熱心なファンをつくっています。



そして、食品メーカーでもこの「コト売り」を実現するために直売店をリニューアルして店舗売上を3倍、しかも利益も3倍にすることに成功している企業があります。



その取り組みをされているのが福井県にある「株式会社 米五」です。



物販だけのお店に味を体験してもらう「カフェ」と「体験教室」を店舗に加え、お客様だけではなく、社員も企業のファンになるという成果を出されています。



人口が減少し、消費が減るだけでなく、採用難のこの時代には、顧客だけではなく、会社で働く人の企業へのロイヤリティを高める取り組みは今後ますます必要になってくるでしょう。



自分達が働く企業が大好きなお客様とコミュニケーションをとることで自分達が働いていることの意味や重要性を実感します。



そんな場所をこれからメーカーは提供することがますます必要になってくるでしょう。



単純に利益の出る販路というだけではなく、「コト」を伝えてファンをつくりだす直売店の開発をぜひ目指していただきたいと思います。




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担当者

チーフコンサルタント

前田 輝久

大学卒業後に船井総合研究所に入社。以来、食品業界のコンサルティングに20年従事。業態開発・商品開発・売り場作り・販売促進・WEB活用などマーケティング全般のコンサルティングをしている。業界として食品メーカー、生産者などのクライアントを中心として、直売ブランドの立ち上げや商品開発並びにブランディングのコンサルティングを実施している

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