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コラム仮

地域の現場から 農産物、地域の競合を知るならば直売所へ

マルシェ
皆様こんにちは、石田知大です。 今回のコラムでは、農業参入を考えていらっしゃる方々向けに、農産物直売所について少し 書かせて頂ければと思います。

 

農産物直売所と聞くと、皆様どのような印象を受けられますでしょうか 多くの方がイメージされるのは、無人販売の野菜が置いてある片田舎のスペースではないでし ょうか。今回お話しさせて頂く農産物直売所は、それではなく生鮮野菜を重点的に地域の農 家さんが直接売り場に運び込んで、農家さんが自ら陳列、値付けを行う委託販売の形態を とるものになります。

 

この農産物直売所、皆様が想像される以上に周りに存在します。代表的なものは地域の JA が運営するファーマーズマーケットになります。一度、検索してみてください。こちらの農産物 直売所ですが、販売形態が委託販売というようになっています。

 

委託販売とは先ほども出てきましたが、販売の場所を提供してもらう販売方法となっており、 販売してくれた直売所に基本的に、15%から 20%ほどの割合で手数料を支払うことになりま す。

 

また、商品は直売所に販売するのではないため、売れ残ったものは基本的に引取りといった形 になります。JA の管轄内の農家さんであればその地域 JA の運営する農産物直売所に販 売することが可能になることが多いです。そのため売り先として考える際には、生産地域の住 所が該当する JA の直売所を調べておくと良いでしょう。

 

また、JA に限らず委託販売を取る直売所への出荷は、自分で小売価格を決定することがで き、その価格から手数料の割合分を差し引いた額が手取りとなるので、しっかりと販売が可能 であれば、通常の市場出荷よりは高い収入を得ることが可能となります。

 

この農産物直売所では、その地域の農家さんが出荷を行っていることが多くなっています。 さらに言えば、その地域の強い農家さんが往々にしてその地域のよく売れる直売所への出荷 を行っているため、地域内の直売所を回ると、その地域での農産物で何の品目が強いのか、 どんな生産者がどんな品目を作っているのかなどを知ることが出来ます。地域の調査を行うな らばまず足を動かしてその地域の直売所を見ると最もその地域のことを感じ取ることが可能と なります。

 

ただし、もし、足を運ぶのであれば、朝一番から昼までの間の時間に向かうことを強くお勧めし ます。人気の品目は、基本的にすぐ売り切れてしまうため、生産物が陳列されたばかりの時間 帯と夕方の時間帯では、同じ直売所でも品ぞろえが大きく異なります。 私が、前に伺ったところで言えば、朝 830 に開店して、930 にはその商品が毎日売切れて しまうような直売所もありました。人気商品は圧倒的に売り切れてしまうということだけは頭の 片隅に置いておいて頂ければと思います。

 

その直売所によって色が大きく異なるため、大変面白いと思いますので ぜひ、一度足を運んでみると良いかと思います。

 

 
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担当者

農業ビジネスチーム

船井総合研究所の農業経営者向けコンサルティングチームです。
生産者・農業経営者が自分たちの生産する農産物の価値をあげて販売するためのコンサルティングを実施いたします。
全国の農家の最新事例をもとに、成功する6次産業化の方法をご提案いたします。

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