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農業ビジネス

コラム仮

弊社主催の視察セミナーより ~農福連携を考える~

ワイナリー
こんにちは、船井総研の石田です。
農業参入のご支援をさせて頂いています。 先日、弊社主催の視察セミナーが開催されました。

 

この視察では、障がい者就労支援事業と農業を組み合わせていらっしゃる企業様、社会福 祉法人様にご訪問して事業の考え方や、実際に事業を行っていらっしゃる現場の声に、直で 触れて頂くことを目的としていました。先日はそのような取り組みをされていらっしゃる事業者様 3社に回らせて頂きました。

 

当然、事業の規模感や、生産品目、6 次化の有無など、それぞれかなり異なる取組みをさ れている所をご訪問させて頂いたのですが、いずれにも共通の考え方があったように思います。

 

それは、「障がい者だから…。」を言い訳にしない本当の商品力にこだわっているところです。 福祉や助成、周りのサポートを受けていても、彼らが社会に対して表す就労の結果が本当に 魅力的なものになるような取組みをされているところが大いにありました。 そのような商品力を担保できるようなこだわりが、良いものを作るための設備投資や、利用者 の方たちだからこそできる、きちんとした栽培や生産方法に見て取れました。

 

ちなみになぜ、農業と福祉?というような視点もあるかと思いますが、農業だからこそ利用者の 方の成長を促してきたのだという話も今回の視察の中では伺うことができました。

 

利用者の方々が社会で必要とされる能力として、「体力・忍耐力・集中力」といった要素があ ります。

それらの能力は農業を行うことによって自然と、可能になるというお話を頂きました。確 かに、「必要」な状況が生まれれば、必然的にその力は身に付くものです。

 

10 年ほどひきこもりがちだった方が、就労支援として農業をはじめることによって、それまでの 日々から抜け出て、見違えるようになったといったお話も非常に印象に残っています。

 

このように、農業を組み合わせた就労支援事業は利用者の成長にという意味で、良い側面 を多々感じることが出来ています。

事実、今回 2 番目に訪れた事業者様では、毎年 1 名~ 2 名ほど、一般就労に移行されているようです。

 

そういった教育性や社会性を意識した事業というものは本当に素晴らしいものだと感じます。 ただ、一方で悲しいかな、事業とは永続性を求めなければなりません。どんなに素晴らしい事 業にもコストがかかります。ともすれば、事業の永続性を保つためには収益性の担保は避けて は通れないという現実があります。

 

一般的に、農業は儲かりません。農林水産省の予算額がそれを暗に示しているでしょう。

 

素人から始めるとなった際、多くの地域の農業委員会の方、地域JAの方々からはたいてい 「やめておきなさい」と忠告を頂きます。それはそうでしょう。

 

手間暇をかけて出来る生産物の単 価は一つ当たり 100 に円いくかいかないか。 では、そんな農業を組み合わせたとき、収益性を確保するためには、何をすればよいか。
それを今回の視察ツアーを通して、参加者の皆さまには感じとっていただけたように思います。

 

お読みいただきましてありがとうございました。
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担当者

農業ビジネスチーム

船井総合研究所の農業経営者向けコンサルティングチームです。
生産者・農業経営者が自分たちの生産する農産物の価値をあげて販売するためのコンサルティングを実施いたします。
全国の農家の最新事例をもとに、成功する6次産業化の方法をご提案いたします。

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