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農家・農業生産者のブランディングの考え方

近年、多くの企業が行っているブランディングですが、今後農家にも必要になってきます。
本記事では、農家がブランディングを行うべき理由や、ブランディング方法について紹介いたします。


農家・農業のブランディングの重要性



(1)ブランディングとは


船井総研では、ブランディングはお客様との約束であるとお伝えをしております。
お客様との約束を守り、お客様に自分の農園のことを好きになってもらうということがブランディングにおける重要なポイントであると考えています。
つまり、ブランドの本質は、売上を上げてもらうために作るものではなく、お客様に自分たちの会社や店の事を理解してもらい、ファンになってもらうことです。



(2)なぜ農家にもブランディングが必要なのか?


農林水産省の「食料・農業・農村白書」によると、日本の食用農林水産物の生産額は約11.3兆円に対し、飲食料の最終消費額は83.8兆円となっています。
つまり、食用農林水産物が生産され、消費者に最終消費されるまでに価値(価格)が7.5倍になっています。
生産者の方が生産をして様々な流通経路を経て消費者に届くまでには価値が7倍になっています。
つまり、農産物をどの経路で、誰に販売するかで売上・利益は大きく変わります。



例えば、農家が直接消費者の方に販売をすることができると、現在の7.5倍の価格で販売することができます。しかし、消費者に方に直接購入してもらうためには、農園のことを知ってもらい、購入したいと思ってもらう必要があります。
そのために農家もブランディングを行う必要があります。

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農家・農業におけるブランディングの始め方



(1)コンセプトの明確化


まず、お客様に自社農園を理解してもらうためには、自社農園のコンセプトを明確にする必要があります。コンセプトとは、お客様との約束です。自分たちはどんな商品を販売してどのようにお客様に届けるのかを自社農園での共通理解としておく必要があります。



(2)3次産業から考えた事業展開


農業従事者によくある悩みとして「品質や味の良い商品を生産しているのに…」という声です。比較検討されるこの時代では、良いものが売れるという考え方は間違っています。
そこで、考えるべきことは、消費者は何を求めているのか?ということです。消費者の視点に立ち、今世の中に必要とされているもの、必要とされている事を考え、それから自社内でそのニーズを満たすことができるのか?を考えます。



(3)お客様へ情報発信を行う


ブランディングとは、お客様にファンになってもらうことであると説明してきました。ファンになってもらうためには、自社農園の事を知ってもらう必要があります。現代では、SNSを活用して無料で情報発信を行うことができます。農家でもInstagramやYouTubeを活用して多くの方に農園の取り組みを知ってもらう取り組みを行っています。
それ以外にも有料の広告やwebメディアの活用など様々な媒体を通して自社の取り組みを発信し続ける必要があります。




成功事例



(1)概要


今回は、リブランディングを行い、多くのファンを集めている牧場のご紹介をさせていただきます。

〇牧場の特徴


酪農牧場としての牛乳、畜産による牛肉、お米の生産も行っています。低温殺菌による牛乳の宅配を中心に、専用の加工工場を構え、アイスクリームや牛乳、チーズなどの乳製品やソーセージ、ハムなどの食肉加工まで一貫して、すべて自分たちで行なっている牧場です。農場での生産・販売に加え、農場での滞在時間を増やすコンテンツとして、BBQや独自スイーツを提供するカフェなどの飲食事業。



(2)ブランディングの取り組み


同牧場では、理念の再設計・ブランドロゴの変更・HPの変更などリブランディングに取り組みました。取り組みの結果、外部に対して自社の想いや取り組みを知ってもらい、飲食店の出店などのきっかけになりました。
同牧場では、理念の再設計にあたり以下の取り組みを行いました。
・社外発信よりも社内での取り組みを徹底。
・従業員皆で農園の強み、弱みを書き出す
・マーケティング・ブランディングの本を買う。
従業員皆で時間をかけてリブランディングしたことが結果売上の上昇にもつながっています。




まとめ




ブランディングとは、つまりお客様に自社を好きになってもらうための取組です。そうして消費者ファンになってもらうための取組を行うことで結果的に売上のアップにもつながります。
実際におこなうにしてもどのようにブランディングをしてよいかわからないという方はぜひ、生産者向け6次化ガイドブックをお読みください。農業生産者に役立つ内容が盛りだくさんの資料となっております。

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最後までお読みいただきましてありがとうございました。



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担当者

マネージャー

石本 泰崇いしもと やすたか

十数年間飲食業の現場でキャリアを積んだ後、船井総合研究所に入社。

上場外食企業のスーパーバイザー、最年少での営業部長就任、130名以上のメンバーのマネジメント実績を活かし、人事評価制度、人材採用、人材開発・育成(教育)プランの提案を得意とする。
現場と経営者の双方の意見を融合させての改善提案や業績向上プラン、即時経費削減プランを具現する。

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