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食品メーカーが続々と食パン専門店業態へ新規参入中!

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-老舗味噌メーカーが「ご当地食パン専門店」をオープンした事例-

いつもありがとうございます。
食品・観光グループの前田輝久です。
2019年から食パン専門店が全国に広がりを見せています。
最近では、ご当地性を打ち出した食パン専門店や、異業種参入の場合は自社の強みを活かした特色あるコンセプトを有した「ご当地食パン専門店」が地方に誕生し繁盛している事例が生まれています。
今回は食品メーカーが自社の強みを活かして成功している事例をご紹介させていただきます。

目次

 


  • ◆商圏人口5万人、オープン時は100人以上、連日行列ができる「醸す生食パン工房うち山」


    茨城県日立市の食パン専門店「醸す生食パン工房うち山」は、老舗味噌メーカーが2019年12月に開業した食パン専門店です。

    創業170年を超える老舗味噌メーカー、内山味噌店が、創業以来受け継ぐ発酵技術を駆使し『毎日の食卓に“発酵の新たな食体験”を伝える』ことをテーマにオープンしています。
    味噌屋だからこそ提案できる「蔵付きの麹種酵母」と、伝統の味噌造りにも使用されている、阿武隈山系の良質な湧水である「仕込み水」を使用した、食パンが目玉となっています。

    オープンには100人以上の行列ができ、オープン後も連日行列ができ、昼過ぎには売り切れてしまう繁盛店として注目を集めています。

    また、同店で販売されるジャムは味噌造りで培われた発酵技術を活かした“麹”を使用し、オリジナルの「醸す麹ジャム」を製造販売しています。“麹”を使用することで、砂糖の使用量を抑え、素材本来の味を活かしたジャムの開発に成功し、「美味しい」と「身体に嬉しい」を実現しています。

    日本初の味噌屋がオープンした食パン専門店ということでメディアからの注目も集め、テレビの放送をきっかけに群馬県や福島県など車で1時間から1時間半の近郊の都市からも同店を訪れるお客様も少なくありません。

    また、食パン専門店を開業したことで、敷地内に隣接する味噌の売店も客数が増え、業績が向上しています。

    ◆出店の背景


    内山味噌様が食パン専門店の事業へと展開した背景には、日本人のコメ食離れがあります。
    自社の主力商品である、味噌汁やおかず味噌がコメ食離れから市場が縮小する一方で、日本人の食生活がパンをはじめとして洋風化する中、自社の強みである発酵技術と麹種を活用することで、他社にはない独自性の高い「食パン」をつくることができるのではないかという想いが事業開始のきっかけです。

    内山味噌様の事例から学ぶべきは、味噌のように時代の流れで市場が縮小している中で、既存の商品や商売の枠にとらわれるのではなく、時代に合った新しい事業に対して、自社が長年培っている技術や素材などの強みを活かしていく発想を持つことです。


    コロナ禍により、時代は大きく変化しています。そんな変化に対応すべく、時代に合った新しい事業の展開などの新しい取り組みがいま多くの企業に求められています。
    ぜひ、「Change(変化)」を「Chance(機会)」と考え、新しいことへのチャレンジを検討いただければと思います。
    上記内容が気になる方は、下記よりお気軽にご相談下さい。ご連絡をお待ちしております。

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担当者

食品メーカービジネスチーム

船井総合研究所の食品製造業の企業様向けコンサルティングチームです。
直販事業、EC・通信販売参入、冷凍食品、クラフトビールなど、あらゆる領域に専門特化したコンサルタントが、最新のビジネスモデルの中から最適なソリューションをご提案させていただきます。

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