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食品メーカービジネス

コラム仮

この15年で市場が3分の2以下!明太子業界での各社の戦略に今後の食品・飲料メーカーの持続的成長のヒントがある!

家計調査年報によると、1世帯当たりの「たらこ」の年間消費金額が、2002年では2950円あったのが、
2016年には1860円とこの15年で3分の2以下の63.1%に減少しています。
一方明太子の主原料であるスケトウダラは漁獲量により仕入れ値が前後し、
原料調達コストが不安定なこともあり、ビジネスとしては計画が立てにくいビジネスであると言えます。
この明太子業界においては、上位各社が各社独特の様々な事業展開を進めています。各社に共通する戦略は、
 
① DtoC(通販・店舗問わず消費者にダイレクト販売)の戦略
② 自家用・ギフト用の高級食材だった明太子を、よりカジュアルに、より触れられる接点を増やす
 
この2点ですがその中で各社の戦略には違いがあります。
例えば、 「ふくや」は消費者ダイレクト通販は20年前から実施、
百貨店を中心に全国に約40店舗展開。高級ブランドとしての位置を確立しています。
 「かねふく」は近年、茨城・愛知・兵庫・大阪に大型製造直売工場「かねふくめんたいパーク」を次々と出店、
来年2018円には静岡県にも出店を予定しており、工場直売型の製造小売事業を強化しています。
「油屋福太郎」は「めんべい」に代表されるお菓子事業を強化。
めんべいは年間30億円を超えるヒット商品になっています。
そんな中で「やまや」ブランドを展開する「やまやコミュニケーションズ」は、
企業コンセプトである「コミュニケーションを軸とした食生活を提案する企業へ」を実践し、
屋号「博多もつ鍋やまや」で外食事業を積極的に展開。
近年グループ年商は二桁成長を続け年商171億円(16年8月期)を超えています。 
食品ビジネス研究会では、時流に乗り、時代の最先端を行く
ゲスト講師に、毎回ご登壇いただいております。
市場が成熟し、右肩下がりの業界の中で、各社がどのような戦略にフォーカスし、
次世代の成長戦略を行っているか?食品業界内の異業種にも多くのヒントがありそうです。
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