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古典的でも効果あり!地元向け折込チラシ

古典的でも効果あり!地元向け折込チラシ
全国を対象とした通信販売に力を入れていても、地元のお客様に対しては、特に仕掛けをしない企業様は意外と多いものです。
大半は、工場もしくは事務所併設型の直売店“のみ”しか持っていないため、「こんなところで企画しても来るわけない・・・」と思い込んでいるためです。
中元・歳暮はもちろん、各種お祝いや法事などのパーソナルギフトは、通信販売ではなく「地元の企業から、地元のもの」が選ばれる傾向にあります。今日では、「メーカー・製造者から直接買いたい」と考える消費者も増えてきているため、地元に対する仕掛けをやらない手はありません。

 

仕掛けとは、具体的には地元向けの折込チラシです。
「そんな古典的な方法でうまくいくのか。」という声が聞こえてきそうですが(実際よく言われます)、ポイントを外さなければ充分期待できる手法です。

 

 

【ポイント1:集客を最優先する】

よくある失敗の1位は、 「中元・歳暮のギフト商品ばかりを載せる」です。
お金をかけてチラシを撒くのだから、ギフトをたくさん買ってもらいたい、というのは分からないでもありません。しかし、このチラシを見るのは、自社のことを詳しくは知らない、薄いお客様の方が多いのです。その様なお客様はいきなりギフトは買いません。考えてみてください。よく知らない会社からギフトを買うでしょうか?
まずは、ちょっとでも商品を買ってみてから、食べてみてからと考えるのが通常です。

初めてのお客様でも「とりあえず行って、試しにコレ買ってみよう」と思ってもらえる様に、心理的ハードルの低い、低価格商品やお試し商品を中心にチラシは組み立てます。他にも、試飲・試食の強化や全員プレゼントなどを盛り込み、イベント感を演出します。 「買って!」感が強いチラシよりも足を運びやすくします。

「そうは言ってもギフトは売りたい・・・」その気持ちも分かります。メインで訴求する商品を集客のためのお手軽価格アイテムとし、品揃えとしてギフト商品を掲載すればよいのです。印刷費が少し上がりますが、裏面をギフト特集にするという手もあります。


イベント期間中は、売場でギフト商品を徹底訴求しましょう。チラシの目的が集客だとすると、売場での目的はギフト誘導です。「こんな素敵なギフトセットがあるならお中元に使おう」というお客様は、期間中の売上を大きく上げてくれます。
とにかく、足を運んでさえもらえれば、売場力や接客サービス力でアップセル、クロスセルは可能ですので、「チラシでギフトを大々的にアピールしたい!」という気持ちはグッとこらえて集客に徹しましょう。

【ポイント2:近くのお客様から呼ぶ】

よくある失敗の2位は、「たくさん集客したいために、チラシをたくさん撒く」です。考え方として間違っているわけではありませんが、まず、一次商圏に撒いて集客ができなければ、広く撒いても非効率ということです。

初めて実施する場合、近隣商圏を中心に1~3万枚という枚数でテストを行います。業種や規模によっても目安の数字は異なりますが、食品メーカー直売店の場合、配布枚数の1%以上の来場があれば合格です。

「1回目のチラシ配布ではあまり来なかったので2回目は遠くに撒いた」
この様なマチガイは本当によくあるのです。近くのお客様が来てくれない内容で、より遠くのお客様を呼ぶことはできません。きちんと内容を見直しましょう。


人口密度の濃い地域が気になりますが、まずは自社を中心にした近隣から仕掛けていきましょう。



今日では、FBやインスタグラムなども連動させるとさらに効果的です。
手法はどうであれ、ポイントさえハズさなければ、古典的な折込チラシでも成果を出せますのでぜひチャレンジしてみましょう。
商圏マップ

担当者

マネージャー

中野 一平なかの いっぺい

日本全国様々な食品メーカーでのコンサルティングを行っている。船井流即時業績向上法を落とし込んだ「造り手の想いを伝える」通販や体験付加型直販を得意としている。
これまで500件以上の様々な食品の直販事例に携わり、四季を通じたイベント、通信販売、固定客化、蔵祭り・工場祭などで実績を上げている。
特に蔵祭り・工場祭の年間ご支援数は船井総研で最も多い。

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