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船井フードビジネス.com

食品メーカービジネス

コラム仮

成功している会社の事業転換

抹茶ケーキ
「やるか、やめるか。」
そうした転換期はいずれやってきます。
 
食品メーカーでは業界的に右肩下がりの傾向となっております。
購買層の消費者も減少し、マーケットは縮小していきます。
 
そうした中で本業の食品メーカーとしてモノを作り、卸す、または直接販売するといった方法がありますが、
「縮小が目に見えている本業(ものづくり)をやめてしまう」といった勇気もかなり必要です。
 
先日、ある会社様にお伺いさせていただきました。
 
その会社様は元々お茶の卸を行っておりましたが抹茶のスイーツ店へと転換しました。
 
お茶の名産地ではない立地でお茶の卸を始め、いいお茶を仕入れても買ってもらえない環境が続いており、
ペットボトルのお茶市場が拡大していく中で売上は減り続けておりました。
 
「普通のお茶を売っても売れない」、ということで本物のお茶(抹茶)に着目し、
お茶のおいしさを知ってもらう目的として「抹茶のスイーツ」事業へとシフトしていきました。
 
しかし、お茶のスイーツはすでにマーケットにあるため、
差別化を図るために「最高峰のお茶」に特化したスイーツを作ることで差別化を図っています。
また、ショップで作り、出来立てを提供する仕組みで本物の体験をすることができる工夫もしております。
 
スイーツの原料となる素材にはとことんこだわり、
素材をブレンドすることでおいしい本物の抹茶を体験できるようになっています。
 
ターゲットはマーケットの中心となる女性に軸を置いて商品構成の8割はスイーツやパフェをそろえています。
 
経営者として「お茶の卸」の業態から「抹茶スイーツ」へと転換し、抹茶スイーツに経営資源を投下しました。
既存の事業を完全に捨てたことで新しい事業を集中して行うことができました。
 
お茶屋の今後として展開の方向性は3つあります。
①総合品揃えのセレクトショップ化(LUPICIAモデル)
総合品揃えのセレクトショップ化しお茶というくくりで高級なお茶や世界のお茶を
集めお茶のセレクトショップとなる方法です。
 
②カフェ、スイーツへの転換
カフェやスイーツのお店として商品の味を知ってもらい、
感度の高い人をファン客化していく方法です。
 
③専門店化
専門店化してお茶の知識を深く知っているスタッフにお客様と1対1で接客を行い、
お茶の魅力や、淹れ方まで教え、販売していく方法です。
 
他の業界でもいうことができますが、特にお茶という嗜好性が強く、
コーヒーのように趣味としての位置づけを持つことができるものが特に当てはまります。
 
「このままではだめだと感じている。。。」
 
「業界の社数が減少していることを実感している。。。」
 
「売上が下がってきた。。。」
 
という実感をお持ちの方はすぐにでも転換も視野に入れることをお勧めいたします。
 
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます。
 
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担当者

食品メーカービジネスチーム

船井総合研究所の食品製造業の企業様向けコンサルティングチームです。
直販事業、EC・通信販売参入、冷凍食品、クラフトビールなど、あらゆる領域に専門特化したコンサルタントが、最新のビジネスモデルの中から最適なソリューションをご提案させていただきます。

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