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コラム仮

老舗に学ぶ200年企業の作り方 ~たねやグループ~

いつもお読みいただきありがとうございます。

今回のテーマは「老舗に学ぶ200年企業の作り方」です。

1872年創業(創業147年)、次の100年200年を見越して革新を続けられる「たねやグループ」から守りと攻めの企業戦略を学びたいと思います。

さて皆様

「たねやグループ」はご存知でしょうか?

滋賀県に本店があり、関東・関西・福岡に50店舗(2019年9月現在)展開されている、和菓子店中心の企業グループとしてはナンバー1の年商200億円企業です。

社員数は2019年4月時点で1,208名(正社員)です。

商品としては、創業以来時代にあわせて配合・味を変えつつも主力商品として残り続けている「栗饅頭」、食べる直前に餡を最中に挟むという今では当たり前だが80年代当時では画期的な「ふくみ天平」(実用新案を1985年に取得)、清涼感を出すため透明のプラスチックに入れた、当時としては斬新な「水ようかん」(のどごし一番本生水羊羹は発売当初350万個の快挙)、オリーブオイル×大福の「オリーブ大福」などなど和菓子業界に常に革命を起こしてきました。

また1951年から洋菓子作りをはじめ、1979年に法人化された「クラブハリエ」もたねやグループです。もともと海外から伝わって硬かったバウムクーヘンを日本人好みのふんわり・しっとりに仕立て、日本のバウムクーヘン人気の火付け役となりました。

店舗内でバウムクーヘンの製造工程を見せ、ライブ感を演出するという売り方もクラブハリエから始まったと言われています。

また2015年には、創業の地滋賀県の近江八幡に36757坪もの広大な土地に「ラコリーナ近江八幡」がオープンしました。ラコリーナは年間200万人以上来場し年商20億円以上売り上げるたねやグループの旗艦店です。こちらに本社機能も持たれています。



このような展開をされてきた「たねやグループ」ですが、全国展開をされ大きな企業になられたのは先代社長の時代である1966年以降です。1983年の日本橋三越出店を皮切りに全国へと展開されました。

現在では四代目のたねやグループCEO 山本昌仁氏が後を継がれ

次の100年、200年を見据えた経営をされています。

「たねやグループ」の経営手法において多くの学びをいただきましたが、その中でも大きく3つの点をご紹介したいと思います。

①朝夕に唱和する「たねや実践訓 八つの心」による理念の浸透

一つ   私は素直な心でいただらうか
二つ   私は人様の無事と倖せを祈る心を忘れはしなかったか
三つ   私は正直と敬う心を持っていただらうか
四つ   私は装う心を大切にしていただらうか
五つ   私は手塩にかける心を忘れてはいなかったか
六つ   私は感謝の気持ちを持っていただらうか
七つ   私は親切の心を大切にしていただらうか
八つ   私は活き活きする前進の心を持っていただらうか

②地域とともに生きる環境作り

たねや農藝、たねや×SDGsなど創業の地、近江八幡や日本の環境を守る取り組みをされています。

③働きやすい環境作り

企業内保育(おにぎり保育園)、部署間の壁のない本社、週一回のガチャガチャによる席決め、社員向けセミナーなど人財を大切にする取り組みをされています。

どれも食品メーカーを経営されている皆様に聴いていただきたい・学んでいただきたい内容です。

今週もお読みいただきありがとうございました。
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担当者

食品メーカービジネスチーム

船井総合研究所の食品製造業の企業様向けコンサルティングチームです。
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