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船井フードビジネス.com

スイーツ&ベーカリービジネス

コラム仮

単品専門店で持続的成長を続ける八天堂の事業戦略

クリームパン
先日弊社主催のスイーツビジネス研究会にて
クリープパン単品で全国展開を行う八天堂森光社長にご講演頂きました。

 

広島県内でベーカリーチェーンを展開されていた八天堂が
クリームパンに専門特化したのが約10年前。
 
「日本初上陸!」などのふれこみで当初は行列ができるが
いつのまにか市場から消えている印象の強いスイーツ専門店が多い中、
八天堂は売上も利益も順調に伸ばし続け持続的成長を続けています。
 
森光社長のお話しをお聞きし、持続的成長を続けるポイントは以下の3つであると思います。
①利用動機の広い商品カテゴリー
・クリームパンは、「おやつ」「手土産」だけでなく、
「食事」動機もあり、利用動機が広い。
今までのスイーツでは取り込めなかった「食事」動機を上手に獲得している
 
②マーケット大の地域で展開

・広島だけの展開ではマーケットが小さい。
人口が多くマーケットが見込めるエリアでの展開を早期から実施
 
③周辺マーケットを更に付加
・クリームパンの物販が定着した後、カフェ動機や、
歳時季ギフト動機(通販強化)などを次々と付加。
 
単品特化で低投資での事業展開と共に生産性・収益性を上げ、
社員教育・労働環境整備に注力し、離職率も大幅に減少していくという
好循環の事業運営を展開されています。
 
単品特化は、脱・長時間労働、高収益性は菓子業界にとって緊急の課題の一つで、
単品特化専門店開発はその手段の一つ。
また単品特化でも持続的成長を実現するブランドとなるためには
力不相応な拡張はせずに力相応に周辺マーケットを取り込んでいくことが必要となるのです。

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