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スイーツ&ベーカリービジネス

コラム仮

コンビ二スイーツの今後の発展形態は?

スターバックス
モノ売りからコト売りと言われる時代の代表格として、スターバックスがあげられます。

 

スターバックスでは、上質なコーヒーを提供するだけでなく、家(ファーストプレイス)や、職場・学校(セカンドプレイス)とは異なる、仕事帰りに少し気分を開放したい、ちょっと立ち寄ってリフレッシュしたい、自分の時間をリラックスした空間で過ごしたい、お客様へ居心地のよい空間で充実したひと時をお届けする場所「サードプレイス」としての価値を見出し、それらがお客様に評価され世界各国に約2万1千店舗を展開し高収益を上げています。
 
サードプレイスとして躍進を続けるスターバックスですが、コーヒー業界では、ブルーボトルコーヒーに代表されるような
「個性豊かで質が高く、非常に少量しか手に入らないコーヒー豆を、ハンドドリップで提供する」サードウェーブコーヒーと呼ばれる、業態が増えてきました。
 
そこで一番店であるスターバックスでは、これらサードウェーブコーヒーを包み込む戦略として、希少価値のある高級コーヒー豆に絞り取り扱う「スターバックス リザーブ」という業態を立上げています。
リザーブの業態のコンセプトを象徴する旗艦店として、創業の地であるシアトルに、総面積1万5千平方フィート(1394平方メートル、約422坪)、かつて画材道具店・自動車販売店だった
1920年築の建物を改装し、店内には大きな焙煎機が強烈な存在感を放つ焙煎工場を中心に、カフェ、図書室、ショップ、ラウンジスペースを併設したショップ
「スターバックス・リザーブ・ロースタリー・アンド・テイスティング・ルーム」
http://roastery.starbucks.com/)を開いています。
 
日本でも、「ビーントゥーバー」と称されるチョコレート専門店がブームとなるなど、お店に行くことで
「教養を身につける・心を磨く、心を癒す・健康を求める、心を休める・現実から離れる、感性を刺激する、
感動する、冒険する、創造する、教える、買う、参加する」

といった種類の体験・経験価値を提供する旗艦店づくりの重要性が高まっています。
 
特に、江崎グリコの新千歳空港限定のキャラメルの高級業態「キャラメルキッチン」や、キリンビールのクラフトビール市場への参入など大手メーカーが、中小の独壇場であった高付加価値路線に参入してきていることからも、コンビ二スイーツの現在からの発展系も、プレミアムと訴求すれども、未だコモディティ商品であるコンビ二スイーツから、より希少性・高付加価値を高めた商品が登場しないとも限らない。
 
改めて、自社ならではの強みを活かした商品と体験・経験価値をお客様へ提供していくことが重要になります。
 

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