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【業界動向解説】カフェ経営の 5 年後・10 年後とは?

スペシャルティコーヒー

カフェ業界は参入障壁も多く、大手チェーンから地方で展開する地場チェーン、そして個人店さんも多い業界です。様々な世界観、風景、フード・スイーツ・ドリンクで差別化を図り、各社独自の路線を追求していらっしゃいます。
しかしながら、このような創意工夫は、これからの時代のカフェ経営においては、業績を上げ続けるには物足りなくなってくる可能性があります。これらの創意工夫は、すべて「店内売上」を上げるための施策になりますが、いままでのカフェのビジネスモデルを維持するのはだんだん難しくなってくる予兆が出ています。

例えば日本の人口が減る、減る、、とは言われていますが、実際どれくらいかと言うと、例えば2015年時を100とした場合、2035年には90近くになっていると言われています。これは、日本全体での数字ですので、地方においてはより顕著に人口減少が進んでいくものと予想されます。
さらに、カフェは外食業界の中では比較的ひとが集まりやすい業界ではありますが、それも労働人口の減少によって段々と他業界との人材獲得競争も激化し、人手不足になっていきます。
食材原価は、いっときの値上げラッシュは落ち着きましたが、依然として数年前と比較しても高止まりしています。これからはインフレ経済と言われる、物価が上がる時代に入るとも言われていますので、食材原価の高騰は今後も続いていくでしょう。

そのように冷静に今後の外部環境の変化を捉えていくと、既存のカフェのビジネスモデルが段々と立ち行かなくなってくることが分かります。そして、地方からこの傾向は始まっていきます。

これからカフェを新規開業する企業さんはもちろん、いまカフェを経営している皆さんも、店内売上だけを前提とした集客構造ではなく、他の売上の柱を作っていく必要があります。
その答えとして、船井総研では「自家焙煎コーヒー事業」への新規参入(もしくは売上の柱の体重移動)をおすすめしております。

実は直近20年ほどの市場規模推移を見てみても、喫茶店の市場規模はアップダウンを繰り返していますが、一方でコーヒー豆の市場は緩やかに右肩上がりとなっています。特に「家庭用の高品質なコーヒー」に対するニーズが、10年前は都心を中心にしたものでしたが、最近は地方郊外でもそのニーズが高まってきています。

このような外部環境の変化や将来のニーズ予測を受けて、私たち船井総研でも自家焙煎コーヒー&コーヒー豆販売のご提案をしており、実際にいま全国各地でカフェからのリニューアル事例や異業種からの新規参入事例が生まれています。
スペシャルティコーヒーを中心としたラインナップで、自家焙煎コーヒー専門店としてオープンすることで、おしゃれでこだわりのある、明るくて入りやすいお店ができた!ということで、地域の皆さまにとっても会社全体のイメージ向上にも繋がり、地域の若い方や主婦の方の働く場所としても人気化しやすい傾向があります。

実際にこの考え方で事業運営をされている店舗さんで、人口5万人の和歌山県岩出市で、9坪の店舗スペースで、月商350万円を売り上げる繁盛店もあります。(別途在庫管理スペースを確保はされています)

上記の繁盛店を運営しているKAMIN COFFEE ROASTERSさんは、実はコーヒー豆の販売で約180万円の売上を作っておられます。ただ単に豆を仕入れて販売するのではなく、焙煎機を導入して、自家焙煎することで付加価値を高め、粗利率も高く販売することができています。もちろんそれだけをやるのではなく、地域のお客様は大切にしながら、ドリンク等の販売も行ない、月商100万円ほどを売り上げています。オープンして4年が経とうとしている同店では、最近ではブランド認知も高まり、徐々に卸や通販、催事の売上も上がってきていて、もう一つの柱になっているということです。

「自家焙煎」と聞くと難しいのでは?と感じる方もいらっしゃると思います。

確かにひと昔前までは、自家焙煎と言うと、いわゆる焙煎士と呼ばれる職人さんがいないと成立しないビジネスモデルでした。

ところが最近では全自動で高品質な焙煎ができる焙煎機も出始めていますし、さらに、船井総研のご支援先でも、カフェの入口近くに2坪ほどの小さなスペースを確保して自家焙煎をするお店もあったりと、比較的スペースも取らずに、高品質な自家焙煎を始めることができるようになってきました。
いまカフェを運営されている皆さまにとっても、いまから自家焙煎とコーヒー豆販売を始めやすい環境となってまいりました。

本メルマガでご紹介したKAMIN COFFEE ROASTERSの西田社長を特別ゲスト講師にお迎えしたセミナーを6月に東京で開催いたします。

カフェを経営している方や、食で新規事業を探している方はぜひご参加いただければと存じます。

【地方の高収益・小型コーヒー専門店セミナー】

・日時:2024/7/2 (火)14:30~17:30@東京(八重洲)
・ご参加料金
1.一般価格 20,000円 (税込22,000円)/ 一名様
2.会員価格 16,000円 (税込17,600円)/ 一名様

セミナー詳細・申込はこちらから>

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担当者

リーダー代行

玉利 信たまり まこと

「外食の楽しさを伝える」という使命のもと、船井総研に入社。
1店舗~年商50億規模の外食企業まで、全国のカフェや居酒屋などの外食業を中心にコンサルティングを実施。直近は「コーヒー専門店」や「カフェ」の立ち上げや活性化を通して事業成長をしていくためのコンサルティングを多く手掛けている。
新規開業・店舗開発から、既存店リニューアル(メニュー、店頭、販促など)まで一気通貫で経営支援を行っている。特に数値分析を基にしたコンサルティングによって、大手企業や異業種からの外食業界参入企業からも支持されている。

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